山形には全国的にも名が知られている観光地がたくさんあります。
それぞれは距離が離れていますので、移動は車が便利ですが乗用車ですと駐車も面倒ですし、昼食時にお酒を楽しむことができません。また会社の有志による旅行の場合、万が一の事故は大きな問題になります。
そこで貸切バスという解決策があります。
ここではツアー形式で行く山形の観光地をご紹介します。
夏も冬もそれぞれの風情がある絶壁の寺!山寺
東京から新幹線で仙台に向かい、仙台を8:30頃出発し約1時間後まず立ち寄るのが山寺です。
山寺の正式名は立石寺で天台宗のお寺です。山寺はその名の通り、寺の中心部に行くには険しい登り道や階段をのぼる必要があり、崖には張り付くように五大堂という見晴台があります。麓から見る五大堂の光景も迫力がありますが、五大堂から見下ろす山々と田園風景も雄大です。
登り道の途中にある句碑に書かれた芭蕉の句「閑さや岩にしみ入蝉の声」は、まさしくこの山寺の雰囲気を読んだ句だと思わせます。
特に冬は雪に覆われ、そのしんしんとした佇まいは味わい深いです。なお冬は雪用の靴のほうが安全です。杖は茶店で貸してくれますので持った方がいいです。
冬以外は約1時間半で往復できます。山を降りると11時ごろになると思いますが昼食は2時間ほど乗車して次のスポット羽黒山でとったほうがいいでしょう。
木立に佇む五重塔のしぶい姿は必見!羽黒山
次は、西に2時間ほど走って鶴岡の手前の羽黒山です。
羽黒山は出羽三山といわれる月山、羽黒山、湯殿山の3つの山の一つですが、比較的人気のあるエリアでかつ手軽に散策できるエリアです。
まずバスで一気に羽黒山山頂を目指し、山頂手前の「斎館」で精進料理の昼食をいただきます。斎館はこの地域の名物料理の精進料理で人気の店です。昼食後山頂の三神合祭殿をお参りします。三神合祭殿は出羽三山神社の要で月山、羽黒山、湯殿山の三社の神様が祀られています。
その後バスで参拝道の入口の隋神門まで戻り、徒歩で五重塔を見に行きます。随神門からご神域の杉並木の参拝道を歩いて往復約30分です。何とも言えないわびさびの雰囲気をかもしだす五重塔を目に焼き付けてください。平将門建造で現在国宝です。
あることで有名になった銀山温泉!歴史ある有名温泉街
羽黒山を後にし、一気に銀山温泉に向かいます。この日の宿泊は銀山温泉です。
川の両側に歴史ある旅館が並ぶ佇まいは昔からある風情ですが、銀山温泉を一躍有名にしたのはアメリカから来たお嫁さんが若女将となって頑張ったエピソードからでしょう。しかし今は耐え切れなかったのか理由は謎ですが若女将はアメリカに帰国したままと聞いています。
その宿は若女将が帰国後改装し和モダンな建築になったのですが、素敵だという人と昔ながらの周りの風情に溶け込まないのではという人がいて賛否両論です。ちなみに設計者は世界的建築家の隅研吾(くまけんご)氏です。
立ち寄りで温泉街の雰囲気だけ見学して帰る人も多いですが、夜の風情も一見の価値がありますし、泊まったというステータスも得たいところです。雪の銀山温泉もポスターになるほど有名なので行ってみたいですが、貸切バスなら安心です。こじんまりした宿が多いので大人数のときは早く予約したほうがいいでしょう。
芭蕉の句「五月雨を集めてはやし最上川」でおなじみ!最上川舟下り
銀山温泉に泊った翌朝は、6月限定ですが山形に来たらこれと言われる「さくらんぼ狩り」に行きます。
銀山温泉から1時間弱の東根地区周辺はさくらんぼ狩りができる農園が点在しています。朝早くから空いている農園に向かいます。
さくらんぼ狩りが終わったら芭蕉の句「五月雨を集めてはやし最上川」でおなじみの最上川に向かいます。目玉は舟下りです。古口という港から草薙という港までの約12kmを約1時間かけて下るコースが定番です。景色を見ながら川を下るだけでなく食事も出来て船頭の舟歌も聞けます。さらに「奥の細道」の芭蕉の句に思いをはせながら船に揺られるのはおつなものです。
貸切バスを古口から草薙に回送すればそのまま次の目的地に向かうことができます。自家用車やレンタカーではこんな芸当はできません。その後は山形新幹線始発駅新庄駅に出て新幹線で東京に戻ります。
いかがだったでしょうか。山形の魅力満載の地を巡るツアーを組んでみました。宮城県と隣接している蔵王も加えればさらに充実するでしょう。
貸切バスの料金
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